『
耳朶』の蔦屋gapさんからバトンをいただきました。
ありがとうございます! お世話になっております。
テーマは「暇潰し」ということなのですが。
自分はあまり暇をつぶすということをしません。
「暇だ」と感じることがあまりないのです。
いわゆる『多趣味すぎて無趣味』というタイプなのです。
例えばゲームをするとしたら。
まずPS2なりPS3で遊んで、その後PSPやDSで遊んで、PCでゲームして、次はスマホ……とローテーションをしていったら、それだけで一日が終わります。
ゲームじゃなくても本を読んだりします。大抵1、2冊は積読があるのでそれを読みます。
積読が無くても「一回読んだけどあんま内容おぼえてないから読み返したいな」というものは結構あるのでそれを読んだりします。
漫画もそんな感じです。漫画は家に結構あるのでぱっと目についたものを手にとって読みだしたりします。
本も漫画も読む気分じゃなければ音楽を聴きます。
それも気分じゃなければ、ネサフをします。
見るサイトも無ければ、どうでもいいことを考えたり妄想したりします。
最近だとこのサイトに書くテキストのネタを考えたり、余裕があれば書き溜めたりしてます。
そんな感じなので、“「暇だ」と感じる暇”がありません。
たぶん世間的に見たらこれらは全て『暇潰し』に該当するんだろうけれども。
自分としては「暇をつぶしている」という感覚は無いですね。
たまに何もしていないこともありますが。
そういう時は「ダラダラするのに忙しい」(クレヨンしんちゃんでそんな台詞がありました)と思っています。
何もしないでゴロゴロだらだらすることを楽しんでいるので、暇ではありません。
待ち合わせなんかで、二時間三時間待たされても平気だったりします。
携帯いじったり、通り過ぎる人を観察してたり、どーでもいいことを考えてたりしたらあっという間ですから。
寧ろ、そういう“何もしなくていい時間”というのはなかなか自分ではとろうと思いませんから、「自由な時間ができたラッキー」と思います。
「待たせてごめん」と謝られてもガチで心の底から「全然良いっすよwww」と言ってます。
ただし電車や信号待ちで数分だけ待つのは好きではないですね。時間が短くて何もできないので。
「テキストで書けるネタなにかないかな」とか
「俺的オススメ音楽ランキング(レビュー付き)」とか
「俺的漫画の名シーンランキング(解説付き)」とか
「次カラオケ行ったらなにをどんな順番で歌おうかな(※カラオケに行く予定は無い)」とかそんなことを考えています。
ふと思ったのですが、最近はみんなそんな感じなんじゃないでしょうか。
よくお店でも電車でも、どこに行ってもみんな携帯をいじっている、という光景を目にしますが。
あれも『暇だから携帯をいじっている』わけではなく、『暇だと感じる前に携帯に手がのびている』って感じなんだと思います。
“このままだと自分は暇だと感じそうだな”ということを事前に察知して、実際に暇だと感じる前に何かやる。
もちろんそれらは無意識で行われているんですけど。
『暇つぶし』ではなく『将来的に暇を感じそうな自分つぶし』ですね。
自分をつぶしているのか。
それはちょっと嫌だな。語感が。
高校の時の倫理の資料集にですね。すみっこの方に載ってあった漫画が凄く印象に残っているのですが。
「“何もしない”ということをしてみよう」
→「結局“何もしない”ということをしてしまった気がする」
→「“何もしない”ってなんだろう。難しい」
といったことが書いてありました。
『暇』というのは『何もすることがない』ということであって、何もすることがなければ『何もしない』のだけれども、『何もしない』ということは『何もしないということをしている』のです。
つまり暇ではないのです。
この世に暇な時間などは存在しないのです。
そんなわけあるか。
『暇』というのは現実の行動や時間の流れによって生み出されるものではなく、個々の感情によって生まれるものなのです。
本人が「暇だ」と感じていればそれは暇なのです。
何かすることがあったりすべきことがあっても、それは『暇であるか否か』には関係が無いのです。
『暇』というのは、脳内のみに存在する概念なのです。
物理的には決して存在しないが、誰かの思考や想像によってのみこの世に存在できる儚きもの、という点では妖怪と同じです。
そう、暇とは妖怪なのです。
つまり『暇つぶし』もとい『将来的に暇を感じそうな自分つぶし』というのは、妖怪退治なのです。
“このままだと自分は暇だと感じそうだな”ということを事前に察知して、実際に暇だと感じる前に携帯に手を伸ばしたり、テキストサイトのネタを考えたりするのは、『妖怪:暇』さんが現れないための防衛行動なのです。
塩をまいて結界を貼っていたりするようなものなのです。
大みそかにトイレで「
がんばり入道ホトトギス」と言うのと同じ行為なのです。
つまり俺達は日常的に妖怪退治をしているんだ!
かっけー!
しかし退治するということは『妖怪:暇』さんの生を潰してしまっているということで。
退治してしまった『妖怪:暇』さんを供養するには、どうすればいいのでしょうか。
きっと『妖怪:暇』さんを退治して得た時間を思う存分楽しめばいいのでしょう。
僕らが携帯をいじったり、どうでもいいことを考えたり、何もしなかったりして、幸いにも「暇だ」と感じることなく適当に流れていく時間。
それらは常に産声をあげんと卵の殻を内側から揺らしながらも、悲しくも潰されてしまう『妖怪:暇』さん達の犠牲によって成り立っているのです。
つまり人生の一分一秒を無駄にするなということか。
そう考えたらたまには「暇だ」と感じてもいいかなって気がしてきました。
たまーに『妖怪:暇』さんの卵を孵化させて、「暇だなー」って言いながら妖怪と戯れる。
そして興味本位でうっかり妖怪を目覚めさせてしまった自分は『妖怪:暇』にとり憑かれ、一生「暇だ」というある種の苦痛を感じながら生きていくのか。
やっぱやめよう。
これからも情け容赦なく退治していきたいと思います。
よくわからなくなってきたので
・暇潰しとは、妖怪退治である
を纏めということにさせていただいて、お題『暇潰し』おわります。
次のバトンは『
盛りソバ食べまくりアイランド』さんにお願いします。
お題は「睡眠」で!